スペシャルウィークよ、永遠に。ウマ娘を競馬ファン目線でまとめてみた。

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ウマ娘プリティーダービー。脈々と受け継がれる血筋と血筋のぶつかり合い。超馬的アスリートたちが織りなす熱狂のドラマ。

日本中の競馬ファンが数多くの伝説を目の当たりにした、あの時代。決して忘れることのできない、あの感動を超える体験を、アニメというフィルターを通してビシバシと感じることができる、夢の競走馬コンテンツ!!!うぉぉぉ!!

何度も何度も競馬中継の動画を見返した思い出とともに、レジェンドたちの歴史のワンシーンを、凝縮してミキサーにかけてアニメ化したようなこの作品。

悲劇のレース「沈黙の日曜日」も完全再現!

もしかして、単なる萌擬人化アニメだと思って敬遠してません?
実はこのアニメ、競馬ファンだからこそ一度は見るべき、競馬愛に溢れる超名作なんですよ!

「馬主会ではすべての馬主が猛反発した」って話もありましたが、JRAが2018年の6/20に開催される安田記念の会場でウマ娘ブースの出店にOK出すぐらいなんで、どうやら騒動は収まったようです。よかったよかった。

今回は、そんな物議を醸しつつも、すべての競馬ファンたちの夢を背負った感涙のアニメ。ウマ娘の魅力を、骨の髄までご紹介しちゃいます!

ウマ娘の舞台はいつ?

ウマ娘の舞台は、1998年の2月14日、バレンタインデーから始まります。北海道から東府中に電車で移動する主人公のシーン。この主人公こそが、北海道門別町で生まれ、栗東トレーニングセンターで白井最強と呼ばれる白井寿昭調教師のもとに辿り着いたスペシャルウィークです。

可愛さと初々しさを感じる「北海道からのお登り」シーン。生い立ちとストーリーを知っているファンだからこそ楽しめる良シーンですよね。

ちなみに、アニメ1話の始まりの舞台となった「サイレンススズカが8枠12番で走ったレース」は、1998年のバレンタインステークス。このレースは、サイレンススズカにとってもまた、連勝の始まりを告げる歴史的なレースでした。

東京11R 1998 バレンタインステークス。

圧倒的な1番人気でレースに臨んだサイレンススズカは、ゲートが開放した直後から先頭をひた走り、後続をグングンと大きく引き離します。

実況が出走馬の説明を追えるまでの間で、すでに圧倒的な差をつけつつも、まだまだ加速が終わらない脚の強さ。実況者に「完璧にひとり旅」「早すぎる」「楽勝です」と言わしめ、ぶっちぎりの勝利を納めたこのレース。アニメ中でも同様にレースをなぞり、実況コメントまでも完全再現しています。

レース展開だけでなく、実況やレース前のちょっとしたシーンから、ひしひしと感じる原作者のウマ愛!

思えば1998年は多くの競馬ファンが「最強GI世代」というほどに、めちゃくちゃ多くのタレントが揃った時代。数多くの名勝負が生まれ、GIIの試合ですらGIを超えるメンツが激闘を繰り広げることとなった、まさに競馬界の最強世代と言える年でした。

この年には、シーキングザパールが海外GIを制覇(日本の調教馬では初の快挙!)。そしてその1週間前には、雨の降りしきる安田記念でシーキングザパールに勝利を納めたタイキシャトル(このレースで重賞6連勝!)のフランス遠征が決定し、出場したジャック・ル・マロワ(日本にはない直線だけのレース)での歴史的勝利!!!

並み居る強豪を押さえクビの差で勝利

1998年のジャパンカップを制したエルコンドルパサーは翌年の1999年にヨーロッパ最高峰(つまり世界最高峰)のレースである凱旋門に4歳で出場し、日本からの出走馬としては最高記録となる2位に入賞!

最後のストレート、両手を握りしめて奇跡を願ったあの時のストーリーは、もちろんウマ娘でも見ることができますよ。

この日本馬2位入賞という記録は、2012年のオルフェーブル、2010年のナカヤマフェスタと同位。未だ破られていない快挙であることはご存知のとおりです。

そんな最強馬エルコンドルパサーが国内で唯一の敗戦を期したのが毎日王冠。宝塚記念を圧倒的な余裕を見せつけて勝利した中距離の最強馬サイレンススズカ、無敗で2歳馬のチャンピオンとなったグラスワンダーと共に出走しましたが、6連勝中のサイレンススズカの逃げ足には敵わず。参加した国内レースで唯一となる敗戦となりました。

残りの国内レースは全て1着ってハンパないですよね

生き急ぐサイレンススズカ。このレースが唯一の黒星となった、エルコンドルパサー。

そんな1998年世代を中心とするウマ娘には、世代を超えたメンバーが目白押し!!!

ウイニングランを拒否するやんちゃ馬、2009年生まれのゴールドシップ(父ステイゴールド、母父メジロマックイーン!!)や、2004年に生まれて牝馬として64年ぶりに日本ダービーを勝利したのち、GIを7勝。みごと競馬界の殿堂入りを果たしたウォッカ(東京競馬場にある彼女の馬像は最高のインスタ映えスポット!)などなど、実際には有り得なかった夢の組み合わせと、現実に起こった史実に沿ってのレースを心おきなく愉しむことができるのです!めちゃすごい!!!

これらの名馬が、その当時に成し得なかった名勝負を楽しめるのも、このアニメの見どころのひとつですよね!

アニメの見どころまとめ

夢のような顔ぶれでドラマが展開するウマ娘。

その中でも、自分がどうしてもオススメしたい、グッとくるシーンを3つ紹介します!

日本一のウマ娘になりたい

このシーンが見られるのは第2話の中盤。サイレンススズカがスペシャルウィークに「どうして日本一のウマ娘を目指すのか」という質問をしたときです。

スペシャルウィークは、こう答えます。
「自分には、2人の母親が居る。出生後すぐに亡くなってしまった生みの母親と、育ての母親」
「立派なウマ娘に育てて欲しいという母親の遺言と、それを守ってくれる育ての母親。その2人の母親の気持ちに応えるために、日本一のウマ娘を目指す」

トレーニング施設のない田舎で、雨の日も風の日も雪の日も鍛えてくれた育ての母親。その育ての母親は、実はばんえい競走(競走馬がソリをひきながら力や速さを競う競技)用の農耕馬でした。

実在したストーリーが背景にあると思うとめちゃ感慨深い。

アニメ中で語られることはありませんが、スペシャルウィークの母親の名はキャンペンガール。牝馬ながらダービー2着となった終戦直後の名牝(スーパー牝馬)シラオキの血脈を継ぐ馬として、日高大陽牧場が期待を寄せていた繁殖馬なんです。

キャンペンガールは非常に気性の荒い母馬で、その気性は子どもたちにも受け継がれました。

1頭目の牡馬はとにかく気が荒く、去勢手術までしたものの競走馬としての活躍はできず。2頭目もまた荒い性格から、放牧中に骨折。3頭目の牝馬は2勝をあげる成績をもったものの、出走準備となるゲート試験になかなか合格せず。4頭目は兄姉以上の気性の荒さから、全く活躍ができません。

そして5回目となる交配は、気性の激しいサンデーサイレンスとの交配。よほど荒々しい子が生まれるんじゃないかと心配されていましたが、実際には穏やかでおとなしい性格のスペシャルウィークが生まれました。

その気の優しさの起源は、出生時にさかのぼります。

出産予定の7、8ヶ月前から、出産に伴う痛みで衰弱していく母親。その4ヶ月後には腸炎をおこし、腸の一部が壊死している状態に。苦しさに耐える母馬とともに、困難を乗り越えて生まれたサンデーサイレンスですが、出産の5日後には母親は息を引き取ってしまいます。

母親の死を感じ、離れた馬房で泣き続けたスペシャルウィーク。想像するとアカン……。

たまたま牧場で飼われていた、ばんえい競争用の農耕馬が乳母となって幼少期を過ごすことになりましたが、その乳母もまた気性がきつかったことから、人の手をかけて育てられることが多かったようです。

多くの期待を背に生まれ、周囲のすべての人達の愛情を受けて育った彼女は、人懐こい性格の娘(ほんとは牡馬=男)となりました。

そんな娘が、出走に向けたトレーニングの準備をする中で語る言葉。

「2人の母親の気持ちに応えるために日本一を目指す」

僕が考えるに、彼女のもうひとりの母親は、まわりで支えてくれた馬房の方々のことなんじゃないでしょうか。
(実際、赤ん坊だったスペシャルウィークの女性厩務員はニュージーランドから牧場に来ていた研修生。育ての母親役が金髪なのはそういう理由かもしれません)

育成に関わったすべての人たちの、思いに応えようと頑張るスペシャルウィーク。って考えると、めちゃめちゃいいシーンだと思いません??

毎日王冠の名レースシーン

史上最高のGIIと称される「第49回 毎日王冠」のあのシーンも完全再現。

レース序盤、GIを超える13万人を超える大観衆が集まる中、サイレンススズカがいつものように先頭を取り、グラスワンダー、エルコンドルパサーが外寄りに追う流れから。後半でグラスワンダーが追いつけず失速する中で、当時最強と言われていたエルコンドルパサーが全力で疾走するものの、後半1.5〜2馬身のリードから、さらに加速して差を縮めない驚異の脚力を魅せつけ、とんでもないペースで完全勝利を収めます。

ゴール後しばらくの間走り続けるサイレンススズカのシーンは、鞍上の武豊が見せたGIIでは異例のウイニングラン。

動画とアニメを見比べるとわかりますが、その当時の馬群をそのままの配置で再現し、当時の衝撃を呼び起こさせてくれます。

最強馬の中での無敵アピール。

あの当時、圧倒的強さを誇るサイレンススズカが出走することになるレースでは、ほとんどの馬が出走を拒否していたと言われています。毎日王冠は通常11〜16頭で開催されるのに、このレースでは9頭しか出走がありません。

現役で最強のサイレンススズカに対して一矢報いようと挑んだ無敗の2頭。無敗の4連勝で京成杯と朝日杯の3歳重賞を2連勝し、骨折による長期休養後の復帰戦となったグラスワンダー。そして、無敗の5連勝で4歳重賞を連勝し、世代の最強馬として君臨したエルコンドルパサー。

その2頭による挑戦。勝負の末、エルコンドルパサーの騎手である蛯名正義に「影さえも踏めなかった」と言わしめる脚の強さ。

7話終盤に、リベンジは天皇賞で!と誓うエルコンドルパサーですが、その天皇賞がサイレンススズカにとって最後の勇姿になるとは。とか考えながら見てると、もうほんと泣けます。

エルコンドルパサー、日本ダービーへの挑戦。

最も運がある馬が勝つと言われる日本ダービー(東京優駿)。当時のルールでは、海外馬であるエルコンドルパサーは日本ダービーに出られません。

生涯一度しか負けなかったエルコンドルパサーが、ルールによって出られなかった日本最高峰のレース。そのレースに、もし出走できたらどういう結果になったのか。

そんなif展開を楽しめるのが、5話のセイウンスカイ、スペシャルウィーク戦です。このレースもまた、競馬ファンにとって思い出深いレースとなりました。

見事な追い上げ。武豊のダービー初勝利戦!

ゲートインは、ゲートが苦手なセイウンスカイがゲートに入るシーンから。(こういう細かい部分が面白みのひとつですよね)

↓10話でなかなかゲートに入らないセイウンスカイの図

ゲートが開き、先頭キングフェイロー、2番手セイウンスカイから、馬群の中央に位置したスペシャルウィークと、実際のレースには未参加となったエルコンドルパサーがその後方に。

レース後半、スタミナ切れで先頭を譲ったキングヘイロー。坂が苦手なスペシャルウィークが気合(笑)でセイウンスカイを追い抜き、そのままスタミナを落とさずに加速していくレースを、アニメではエルコンドルパサーが猛然と追い上げる。

史実では、武豊にとって日本ダービー初制覇となったこのレース。アニメではどんなレースになるのか!せっかくのif展開。結果が見えるとつまらないと思うので続きはアニメ本編でお楽しみを!!!

ウマ娘に対する海外の反応ピックアップ

日本のオタク業界に新しいアニメが出てきたぞ!ってことで、海外の有名掲示板redditでも、ウマ娘のことが話題に挙がってますよ。

FabulousImagination
 この競走馬たちが実際に存在してるなんて知らんかった!

ATargetFinderScrub
 彼女たちは本当に存在する馬たちだよ。その当時のショーはめっちゃびっくりするぐらい面白かった。だから最後まで見てる。

Delta_25
 俺、ふともものマッサージばっか見てる

 Haych13
  俺らみんな、そこからが見始めじゃね?

 gear9242
  太ももマッサージから始まって、ストーリーの良さで見続けてる。

shiny_yohane
 俺の馬、こんなに可愛くならないよ。

ShortRye
 今年のケンタッキーダービーは、いつもと違った視点で楽しめるよ。

The Coreh
 めっちゃいいジョジョのスタンドみたいな名前のやつがいる
 koghs
  JoJoとUmaのクロスオーバーwwwwww

Nenorock
 どんな基準の馬が出てくるか知ってる?もし1976年のアメリカの大競馬で勝った馬が出てくるなら、ちょっとは俺も楽しめるかも。

Uptonogood
 これってもしかしてオタクに金を賭けさせるための算段?

海外でも太ももネタは大人気。世界共通ネタで安心しました。太ももネタ以外では、実在する競走馬がアニメ化されていることに驚くような反応が多かったようです。外国馬をネタにした、海外版ウマ娘なんてあり得るんでしょうか。

まとめ

このアニメの主人公となったスペシャルウィークは、2000年に引退後、2017年に種牝馬としての生活を終え、2018年4月27日、生まれ故郷となる日高大洋牧場で永逝することとなりました。

さようならスペシャルウィーク。

多くの感動をもたらす歴史を作ってくれた競走馬たち、その想いを引き継ぐ「ウマ娘」たちの活躍ぶりは、u-nextで全話放送中です。

伝説の名勝負に想いを馳せながら、あの感動をもう一度体験してみませんか?

思わず武豊が解説に参加(第5話)してしまうウマ娘。すべての競馬ファンにおすすめしたい作品です。

ニコニコ生放送での一挙放送決定

なんと!このタイミングでウマ娘のニコ生放送が決定。
無料で全話を楽しめるこのタイミングをお見逃しなく!

第1~5話振り返り放送
放送日時:2018年6月9日(土)19:00~21:30

第6~11話振り返り放送
放送日時:2018年6月10日(日)19:00~22:00

「ウマ娘 プリティーダービー Abemaステークス」第4R(レース)!―アニメ最終話放送記念&新情報スペシャル―
放送日時:2018年6月20日(水)20:00~

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