【ポケコン】どこに消えた!?栄華を誇った小さな巨人を思い出せ!!

2018年12月10日

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ポケットコンピューターを初めてみたときは驚いたものだ。なにせお金持ってる奴しか、手にすることの出来ないパソコンが、低価格で小型化されてるんだから。
そんなポケットサイズの凄いやつ、ポケコンを思い出してみたい。なんであいつらは消滅してしまったのだろう。

ポケコンその特徴

ポケットコンピュータは、その名の通りポケットに納まる程度の外形寸法であり、BASICなどの高級言語でユーザがプログラムを作成することができた。小型軽量化と当時の技術水準のため、表示能力や記憶容量は限定されていたが、電池により長時間の駆動が可能であった。日本ではシャープが1980年に発売、これをカシオが追い上げる形で続き、他にも数社が参入して多くの製品が販売された

出典:wikipedia

ちょっと調べてみたが、ポケコンは1980年には出てたらしい。筆者が知ったのは中学の時だったのでそんな早くから出ていたとは知らなかった。
当時は、お金持ちの家にパソコン(当初はマイコンと呼ばれてた)があるぐらいで、今のように誰もが持つような時代ではなかった。

たしか、クラスのやつかなんかがポケコンでゲームを作ってたのを見て、何こいつスゲーってなったのを覚えている。そんなポケコン、その特徴を紹介しよう。

  1. とにかく安い
  2. ポケットサイズの小ささで持ち運べる
  3. 電池長持ち
  4. プログラムが出来る

とにかく安い

一番のウリはやはりその入手しやすい安さ。まぁ安いと言っても、それはあくまでもパソコンを購入するのと比較した場合のこと。

ポケットサイズの小ささで持ち運べる

小さいとはいえ、さすがにズボンのポケットに収まるぐらいではないものの、パソコンのような大きなスペースを必要とせず、布団の上や草原でも操作が可能だったわけだ。

電池長持ち

乾電池やボタン電池など、どこでも手に入る電池を用い、毎日数時間程度の使用で一月以上は保っていた。

プログラムが出来る

電卓との最大の違いは、英語に近い高級言語と言われた当時主流のBASICでのプログラムが組めること。プログラムの入門としては最適のマシンだった。

ポケコンの歴史

進化した電卓、SHARP「PC-1211」

1980年、ポケコン創世記に発売された最初の製品。画面は1行×24文字(1文字5×7ドット)と小さく、RAMも1KBと貧弱この上ないが、定価が29,800円と当時のパソコンは30万程なので、それから比べると驚くべき安さです。
とはいえ、簡単なBASICプログラムが組める程度なので電卓に毛の生えた程度の使いみちしかなかったのではなかろうか?

一般に広がったポケコン、カシオ「PB-100」

1982年に発売された、カシオ製のポケコン。1行12文字とPC-1211と比べても表示領域は狭いが、メモリ増設機能も付いてパソコン入門機としての扱いだった模様。
PC-1210と同じくBASICによるプログラミングが可能で、価格が14,800円とコチラが安い分学生などは「PB-100」を利用していたようである。

ドットを操る魔術師、SHARP「PC-1250」

それまでのパソコンはやはり電卓レベルの扱いで、高度な計算が出来る計算機としての存在でしかなかった。そんな中1982年発売のシャープ「PC-1250」、画面は相変わらずの1行×24文字(1文字5×7ドット)だが、RAM 2.2KB、定価22,800円と若干のスペックアップが施されていた。
しかーし、この「PC-1250」が凄いのは、BASICによるプログラムだけではない。今では聞くことのない「マシン語(機械語)」によるプログラムが可能だったこと、そのことにより、液晶の表示を1ドット単位で扱え、グラフィックの表示が可能になったことがその真価だったのだ。

PC-1250の出現により、その当時マニアの間で流行っていた、電波新聞社のマイコンBASICマガジン(通称ベーマガ)には、読者が作成したBASICプログラムが掲載されていたが、高速処理が可能なマシン語のプログラムも掲載されだしたそうだ。
とにかく狭い画面とはいえ、文字しか表示できないエリアにグラフィックを可能にしたこのマシンはその後のポケコン界を進化させたといっても過言ではないだろう。

広い画面のスゴイヤツ!!SHARP「PC-E500」

1988年に発売されたこの「PC-E500」は、4行×40文字(240×32ドット)の大画面を誇り、カタカナの表示まで可能なスゲーマシン。
RAMも32KBと大きく、当時友人が作ったグラフィカルなゲームにみんなで授業中
遊んだものである。BASICのプログラムは当然の事ながらも、16進数の羅列されたマシン語を駆使した高速プログラムも主流だった。

さらには、PC-E500本体そのものを改良し、クロックアップと称し処理速度向上を図る変態
強者までいたぐらいの隆盛を誇っていた。
これ以降はこの系列のポケコンが工業系の学校教育の場でも用いられるようになっていった。

恐らくこの頃が一番盛り上がりを見せていたのではなかろうか?当時の電気屋さんにはピンからキリまで沢山のポケコンが販売してあったのを覚えてる。

ポケコンブームの終焉

そんな隆盛を誇ったポケットコンピューターであったが、90年代も後半になるとコンピューターの発展もめざましく、カラー表示が可能になったノートPCへと、その主軸を移動していくことになる。
プログラム技術の発展にともない、やはりポケコンでは物足りなくなっていったユーザー達は、価格も下がり始めたノートPCに目を向けていったようである。

最後のポケコン「PC-G850VS」

「PC-E500」から派生していった、教育用のポケコン。教育現場の中で活躍していたようだが、どうやら2009年発売の「PC-G850VS」という機種が最終マシンらしい。
さすがに最終らしく、BASICも現在主流の構造型、C言語、CASL、Z80アセンブラでのプログラムを可能にしている。

そして、スマートフォン時代へ

非常に高価であったパソコンも、windows95のブームから一家に1台、いや一人1台の時代へと突入し、価格もどんどん安くなっていった。
様々なソフトウェアも開発され、自分で作って楽しむよりも便利なものを使うことの方が多くなり、自然とプログラムする人間も減っていった。

インターネットの普及により技術は加速し、より小さく高性能に発展していく。その最終形態が現代のマストアイテム、スマートフォンである。
そんな世の中には、枕元の小さなお友達など最早、無用の長物なんである。

最後に

プログラムが昔ほどもてはやされなくなって久しいが、近年プログラムが再度注目され始めている。
子どもたちやお年寄りなどが自らプログラムを組み、スマホのアプリを作成するなど再び注目され始めている機運がみられる。

ここらで、再びポケコンのようなプログラミングデバイスを販売しても面白いのではないだろうか?
どうですか、シャープさん。