21世紀でもカンフー映画が熱い!!観たくなるカンフー教えます

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新作カンフー映画として、2017年末に公開されたジャッキーチェン主演の「カンフー・ヨガ」。そして、「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜」が2018年4月に公開され、カンフーブームは下火ながらも、未だその人気が衰えることはない。
筆者が愛してやまないカンフー映画、その魅力に今回は迫ってみたい。

カンフー映画とは

中国を起源とする武術の総称である中国武術、この武術を用いたアクションを採用した映画をカンフー映画と呼んでいる。
動きが大きく、見栄えが良いことから香港映画のみならず、ハリウッド映画などでも多く採用されているアクションである。

そもそもカンフーって何?

中国武術において最も重要視される「時間をかけた訓練の蓄積」、簡単にいうと「熟練度」を意味する言葉「カンフー」。このカンフーという言葉を漢字で書くと「功夫」となる。
発音としては「コンフー」や「クンフー」だったりするのだが、発音表記自体は「gong-fu」になる。
これを香港(広東語)での表記が「kung-fu」だったことで、英語読みでの「カンフー」という言葉が世界的に一般となっていった。

三大カンフースターが大活躍!カンフーブームの牽引者たち

最初に日本にカンフーブームが訪れたのは、1973年12月22日公開のブルース・リー主演「燃えよドラゴン」の上映からである。
世界中でヒットし始めていたこの「燃えよドラゴン」だが、日本では到底ヒットするとは思われておらず、すごく懐疑的だったのだが結果的には大ヒット。その後の日本にカンフーブームを巻き起こすきっかけとなった。
カンフーブームについては以下の記事にて解説しています。

カンフーブームのサムネ

カンフーブーム

ブルース・リーやジャッキー・チェンが築きあげたカンフーのイメージ。当初は中国空…

【ブルース・リー】ストイックな強さを追い求めた男

ブルース・リー 画像
著作者:lwpkommunikacio

ブルース・リーは香港で師の「葉問はもん」から「詠春拳えいしゅんけん」を学び、スターを夢見てアメリカに渡米。
アメリカで功夫道場を開き、指導を続けていた。中国から来たこいつは何者だといって、ブルースリーに挑戦するものも多かった。
そこでさらに技術を磨くため、空手やボクシングなど様々な格闘技を研究し取り入れた、「截拳道ジークンドー」を創始する。
日本では、截拳道の前身の「振藩功夫ジュンファングンフー」伝承者、ダン・イノサントが有名である。

アメリカの空手イベントで披露した、ブルース・リーの有名なワンインチパンチ

この動画の空手イベントによって注目されたブルース・リーは、カンフー映画スターへの階段を登り始めていった。
空前のブームを迎えた「ドラゴン」でしたが、残念なことに日本で「燃えよドラゴン」が公開されたその時には、既にブルース・リーは鬼籍に入られていた。
しかしこのヒットを皮切りに、日本では次々と「ドラゴン」映画が披露されていったのである。

中国空手を使う謎のアクションスター出現などと、当初の日本では言われていた。日本における中国武術のパイオニアである松田隆智氏が、映画雑誌にて「詠春拳えいしゅんけん」の正当門人で、アメリカの空手大会で1インチパンチを披露したことなどを紹介したことで中国武術という言葉が認識されていったのである。

ドラゴン危機一発ポスター
ドラゴン危機一発(1974年4月13日公開/出典:amazon
ドラゴン怒りの鉄拳ポスター
ドラゴン怒りの鉄拳(1974年7月20日公開/出典:amazon
ドラゴンへの道ポスター
ドラゴンへの道(1975年1月25日公開/出典:amazon
死亡遊戯DVDパッケージ
死亡遊戯(1978年4月15日公開/出典:amazon

ブルース・リー最後の映画「死亡遊戯」の撮影中に死亡したため、最後の方のシーンはそっくりさんが出演しているのは有名な話。

ブルース・リー映画が苦手なあなたに送る楽しみ方のサムネ

ブルース・リー映画が苦手なあなたに送る楽しみ方

兎にも角にも、カンフー・カンフー。日本で制作されたドラマや映画もカンフーがたくさん登場したものです。
ウルトラマンレオ画像出典:amazonちなみに「ウルトラマンレオ」も実はカンフー使いなんですよ、知ってました?
私は「燃えよドラゴン」上映当時は赤子でしたから、その時の熱狂ぶりは伝聞でしかないのですが、映画館を出ると男なら誰しも強くなった気がしてどこかしこで「アチョー」と叫んでいたそうな。よくわかります。

余談だが小生が二十歳の頃、夜な夜な焼酎をラッパ飲みしながらブルース・リーのビデオ鑑賞していたのは淡い思い出。なんか再び見たくなったな。

【ジャッキーチェン】コメディを取り込んだ先鋭的なカンフースター

ジャッキーちゃんの画像
出典:Yahoo News!より、お笑い芸人ジャッキーちゃんさん

ジャッキーはのっぴきならない事情により全寮制の京劇学校に入学。そこで出会った、「サモ・ハン・キンポー」や「ユン・ピョウ」らと修行を積み、エキストラやスタントを経て主演映画を勝ち取っていった。

酔拳・蛇拳パッケージ出典:@https://www.amazon.co.jp/^amazon^1979年7月21日に公開された「ドランクモンキー 酔拳」。これが爆発的ヒットを生み、続く「スネーキーモンキー 蛇拳」「クレージーモンキー 笑拳」「拳精」などの「ホニャララ拳」シリーズが次々と公開され、ジャッキーブームが巻き起こる。
もともとブルース・リーの後継者として期待され、シリアスな復讐劇を演じることが多かったジャッキーだが、思うようなヒットは得られず、ストーリーやアクション自体にコミカルさを求めていくようになった。
そのことにより先述の酔拳・蛇拳などが大ヒットし、その後の活躍は皆も知っての通りハリウッドで活躍するスーパースター。

ジャッキーのアクションは身が震える!!

小学生当時、金曜ロードショー・ゴールデン洋画劇場・日曜洋画劇場など、毎週どこかでジャッキー映画が放送されるほどの凄さだったのを覚えている。
当時は放送が終わると布団に入って一人「ボッ!ボボッ!!」と効果音をあげながら暴れていたのを思い出すなー
翌日の学校は凄いもので、もうあちこちでカンフーごっこに皆んなが勤しむ良い時代だった。

ジャッキー・チェン映画はいつまでも面白い!!その理由はココにあるのサムネ

ジャッキー・チェン映画はいつまでも面白い!!その理由はココにある

また、日本の中国武術界にも影響を及ぼし、こんな面白エピソードもある。
龍飛雲/酔八仙拳 出典:amazon日本の「龍 飛雲りゅう ひうん」という武術家が酔拳の道場を立ち上げ指導していたが、その套路(型)はジャッキーが映画内で演武していたものと全く同じであった。
後に取材でジャッキーが明らかにしたのだが、「あの映画でやった套路は適当にやったデタラメなんです。」と。

上記のエピソードに加え、「リングの魂」や「ギルガメッシュナイト」で「乳拳」をやったりと、テレビのバラエティ番組にも多数出演し、エセ武術家のイメージの名高い龍 飛雲氏だが、闘龍比賽(フルコンタクトの試合)という大会を長年続け、日本の中国武術界にそれなりの功績も残しておられることを明記しておきたい。

ジャッキーと共に盟友のサモハン、ユンピョウの活躍もこの頃は凄かった。「燃えよデブゴン」で魅せるサモハンのアクションはとてもデブの動きではなく、筆者の中では今でも一番動けるデブNo1の殿堂入りである。

【ジェット・リー】競技武術5連覇の猛者

中国の全国武術大会では、未だ破られることのない5連覇を成し遂げ、鳴り物入りで映画界に乗り込んできたスーパースター李連杰リー・リンチェイ
ブルース、ジャッキーが築き上げてきたカンフーブームにのって本場中国の映画「少林寺」が1982年に公開された。
その映画の主演を務めるのが、今では立派なハリウッドスター「ジェット・リー」である。

その類まれなる身体能力で様々なカンフー映画に出演し、現在の地位を手に入れた、第一次ブーム後期の立役者である。

見よ!この洗練された動きを、この躍動感を!!

武術 参考画像出典:ヤフオク!その少林寺ブームに乗っかる形で、月刊空手道の別冊として日本最初の中国武術専門誌「武術」が創刊された。
この雑誌こそ日本の中国武術界を引っ張っていっていたが、インターネットの普及により売上が低迷し、2004年冬号をもってして休刊。
その後、復活を期待されていたものの、2016年に発行元の福昌堂が倒産したことにより、その希望は潰えてしまった。

まだまだ未開の地であった中国の各地を取材し、いまだ知られていない謎の武術を発掘・紹介し、いま中国武術の指導者になられている方の多くはこの本によって導かれた人がほとんどだと思う。
私も、当時ワクワクしながらよく買っていたし、裏表紙の広告のキャッチコピー「一生で何字書き残せるだろう」は名コピーだといまだに思っている。

この時期のカンフー映画は、リー・リンチェイを中心に「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」「マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限」「酔拳2」など、それなりにではあるがコンスタントに公開され続けていた。
この頃のジャッキーはコンスタントに出すものの、近代アクションに軸を移していたのは少し残念。

まだまだいるぜ!カンフースター

カンフースターはブルース・リーやジャッキー・チェンだけじゃない!!現在までを含め、主要な俳優・女優をここでは紹介していこう。

【サモ・ハン・キンポー】初代動けるデブ

ジャッキーと共に、京劇学校で修行した七小福(京劇子役のエリート集団)のリーダー。スタントマンなどを経て、「燃えよドラゴン」に出演。
彼の生み出した「燃えよドラゴン」のオマージュ作品、「燃えよデブゴン」は、カンフーコメディの金字塔。現在はハリウッドにも進出し1998年以降、サモ・ハンの名前で活躍している。

かの有名なカンフーホラー「霊幻道士」の制作は彼の仕事である。2017年5月27日公開の「おじいちゃんはデブゴン」はデブゴンシリーズとは何の関係もないが、レジェンドの魅せる演技とカンフーは圧巻。

「おじいちゃんはデブゴン」予告編

【ユン・ピョウ】七小福の末っ子スター

サモハン、ジャッキーと同じ京劇学校出身で、七小福の最年少メンバー。ジャッキーたちと共にブルース・リーの映画には端役で出演。サモ・ハン・キンポーが監督を引き継いだ「死亡遊戯」では、ブルース・リーのバイクスタントを担当している。
主演の映画少ないため、ジャッキー映画に出てる程度のイメージが強いが、「チャンピオン鷹」や「孔雀王(日本・香港合作)」などの主演を努めている。

モンキー・フィスト 猿拳より

筆者的にはカンフー映画を彩る、人気の名バイプレイヤーである。

【リュー・チャーフィー】不遇のカンフースター

幼いころより本格的に武術を学び、1973年に映画デビューするも、78年の「少林寺三十六房」でようやくカンフースターの仲間入り。
この映画を見たクエンティン・タランティーノは最高のカンフー映画の一つと評価するぐらいお気に入り。

少林寺三十六房の坊主姿の印象が強く、筆者としてはキル・ビルで出た際には、最初誰だかさっぱりわからなかった。

少林寺VS忍者で和製ドラゴンこと倉田保昭と闘うリュー・チャーフィー

【ドニー・イェン】遅れてきたカンフースター

ジェット・リーと同門の武術学校出身(年は同じだが、ジェット・リーが兄弟子)で、1984年の「ドラゴン酔太極拳」でデビュー。
1995年の「ドラゴン怒りの鉄拳」リメイクドラマの主演をやるまで、彼の知名度は世界的に低い状態だった。

2000年代になり、「ブレイド2」や「HERO」出演をきっかけに注目を浴び、ブルース・リーの師、葉問を主役にした「イップマン」シリーズで、その存在を揺るぎないものにした。
映画イップマンで魅せる彼のクールな達人感は筆者も大好きある。

ドニー・イェンはキレがあるなぁ

【チャウ・シンチー】喜劇王の名を持つ男

少林サッカー以前は、筆者にとって見たことあるね程度の役者であり、カンフースターと呼ぶには毛色が違うかもしれない。
しかし、「少林サッカー」「カンフーハッスル」で見せたカンフーワイヤーアクションは気持ちよく、カンフー喜劇王にふさわしい内容だった。

しかし、最近は映画に出演することも少なくなってきたが、カンフーの系譜に名をつなれる「西遊記~はじまりのはじまり~」のようにバカバカしくも壮大なカンフー映画をまた作って欲しいものである。

『西遊記2 ~妖怪の逆襲~』予告編

【トニー・レオン】色気高いカンフースター

2002年の「HERO」で見るまで(というか見た時)、「グリーン・デスティニー」のチョウ・ユンファと見分けがつかなかった。
全然似ても似つかない二人なのだが、両者とも大人の色気をもっていたことからそう思ったのかもしれない。

カンフー映画としては「HERO」と「グランド・マスター」が代表作なのだが、その両方で魅せたアクションはなかなかのもの。
今はキチンとチョウ・ユンファとトニー・レオンを見分けられるので、ファンの方は怒らないでね。

【ミシェール・ヨー】忘れられないセクシー女優

古くはサモ・ハン・キンポーの「七福星」から始まり、数々のカンフー映画に出演している彼女。
「グリーン・デスティニー」出演時は、オバちゃん感が半端なかったが、ボンドガールを務めるほどの美しい女優。

日本で言えば、志穂美悦子と同じイメージの女優で、セクシーさと素晴らしいアクションを持っている。
年齢も55歳(2018年現在)と高齢なので、カンフー映画は厳しいかもしれないが、またあの勇姿を見たいものである。

ミシェール・ヨーのアクションを堪能しよう

【マギー・チャン】中国の浅野温子

ポリス・ストーリー以降のジャッキー・チェン映画に数多く出演。初めてみたときから浅野温子に似てるなーって思ってた。
カンフー映画でカンフーアクションするのって、たぶん「HERO」ぐらいで、ジャッキー映画に多く出演してはいるものの大したアクションしていないイメージ。

でも綺麗だし、筆者の好きな女優だし、とにかくジャッキー映画を盛り上げたのは彼女の存在があったからこそだ!ってことでここで紹介。

プロジェクトA2出演のマギー・チャン。わ、若い。

【チャン・ツィイー】キュートな女優No.1

若手のイメージが強かったけど、もう39(2018年現在)なのね。なんか昔からあまり変わったイメージのない彼女。
チャン・ツィイーを「グリーン・デスティニー」で初めて見て以来、その可憐な姿で筆者を虜にした。

カンフーは出来ないと言いながら、各映画で魅せるそのカンフーの演技はとても美しく見ていて飽きさせない。
次のカンフー映画への出演を心よりお待ちしております。

チャン・ツィイー(グランド・マスター特別動画)

カンフー映画あるある

カンフー映画といえば、その魅力は当然アクションにあるのだが、往年のファンとしては、水戸黄門宜しくあるあるネタは外せない。
必ずこんなシーンがある、と皆が思い浮かべる「あるある」をここでは紹介してみたい。

カンフー映画の老師はだいたい酔っぱらい

「酔拳」や「蛇拳」で老師役を務める赤鼻でおなじみのあの先生を含め、主人公に武術を教える謎の老人的な人は、決まってお酒大好き。
さすがに少林寺の偉い和尚さんとかはアレですが(でも必ず酒好きがいる)、達人とは思えないぐらいに頼りないのが王道。

スタンダードな老師のイメージはやっぱり「酔拳」のイメージが強いんでしょうな。

復讐するのはカンフー映画の基本ストーリー

「残酷復讐拳」という分かりやすいタイトルの映画もあるが、前述の通りジャッキー以前のカンフー映画は復讐劇が基本だった。
やれ父を殺された仇、やれ師匠を殺された仇などなど「勧善懲悪」のとても分かりやすいストーリー展開こそがカンフー映画の魅力なんだと思う。

「ボッ!ボボッ!!」カッコイイ効果音

日曜洋画劇場を見たその晩、布団に入って拳を突き出しながらとにかく「ボッ!ボボッ!!」ととにかく叫びまくり。
徐々に興奮度が高まり、布団から出て暴れだして親に怒られるってのがカンフー映画を見たあとを筆者のあるある。

でも実際、翌日の小学校ではあちこちでカンフーごっこをやるぐらいあの効果音の威力は絶大なものがあった。
中国武術を学んだ筆者の練習中の耳に、時折その音が聞こえてくるのはあくまで余談である。

日本版には主題歌がある

カンフーブーム初期のカンフー映画の日本公開版には必ず主題歌が付いていた。
ほとんどの主題歌は凄くマッチしていて、より一層盛り上げてくれた。

歌詞も世界観も意味不明な酔拳の主題歌カンフージョン

あと、日本語主題歌ではないがポリス・ストーリーの主題歌「英雄故事」とプロジェクトAの主題歌「東方的威風」はワクワクが止まらない。

今聞いてもカッコイイ「英雄故事」

ちびっこカンフー映画、少年たちが大活躍

第一次カンフーブームの末期、それまでとは異なり、小さな子どもがカンフーを使って悪い大人をやっつけていく映画制作された。
1987年に日本で公開された「カンフーキッズ」を皮切りに、当時は色々なちびっこカンフー映画が作られていった。

カンフーキッド(好小子)

幼いころに両親を亡くした、チン、ポン、パイの3兄弟は祖父にカンフーの修行をさせられていた。
祖父の大事な小鳥を追って、祖母の住む街へと向かった3兄弟のカンフーアクション映画。

それまでに無かった筆者たちと同年代の男の子たちが軽やかにカンフーを決める様は今までと違う興奮を与えてくれたものだ。
この映画は日本では3までしか放映されていないが、実は5まであると知ってとても驚いている。
さらに実は香港映画ではなく、台湾映画だったことにも驚き!

懐かしの日本語版主題歌

幽幻道士

香港カンフーホラー「霊幻道士」の空前のヒットを受けて、多くのキョンシー映画が作られていった。
この幽幻道士もその一つ。先述のカンフーキッドと同じくこちらも実は台湾産。

こちらは特にヒロインの「テンテン」が大人気となり、TBSで「来来!キョンシーズ」としてテレビドラマ化もされた。
当時はテンテン達と一緒に一生懸命息を止めていたのを思い出す(笑

チビクロとか超懐かしい!!

ブームに乗って日本も作ったカンフー映画たち

燃えよドラゴンが公開された翌年、日本でも燃えよドラゴンを真似た映画、「激突! 殺人拳」が千葉真一主演で公開された。
この映画はアメリカでも上映され、「ブルース・リー以来のスター」としてサニー千葉(千葉真一のハリウッド名)の名が有名になっていくのである。

金八先生がカンフーの達人!?

日本でのカンフー映画といえば武田鉄矢主演の「刑事物語」。ジャッキー・チェンの大ファンである武田鉄矢が体当たりで挑むジャパニーズカンフー映画の大ヒット作である。

このハンガーヌンチャクは、武田氏考案のものである。

この刑事物語で武田鉄矢が演じる高山刑事の使う中国武術が螳螂拳なのだが、これ、前述の松田氏より指導を受けて映画撮影に臨んでいる。
松田隆智氏が後に「彼は物覚えが悪くてね〜」と述懐していたが、そうは思えないほどのアクションである。

魔拳!カンフーチェン

1983年に日本テレビにて放送された、カンフーを扱うTVドラマ。主演を務める高木淳也は、80年代前半、真田広之、黒崎輝と共にJAC御三家として活躍した。
まだまだカンフーブーム全盛期の時代、テレビでもカンフーを扱うのがとても多かった。さすがに内容はほぼ記憶からすっ飛んでるが、楽しく見てた思い出だけはある。

たしか、森尾由美がヒロインで出ていたような気がするんだけど、どうなんだろうか?
また、この高木淳也は「伊賀野カバ丸」「コータローまかりとおる」の実写化でも主演を務めていたぐらい大活躍だったのだ。

おすすめカンフー映画BEST5 カンフー映画は不滅です!

日本の社会的なブームでは陰りを見せているカンフーブームだが、映画の中ではまだまだ廃れてはいなかった。
ジャッキー・チェンの「酔拳」「蛇拳」の監督を努めたユエン・ウーピンが、1999年公開の「MATRIX」でやったワイヤーアクションがきっかけで、ハリウッドのVFXとワイヤーアクションの融合が行われた。
ちなみにこのユエン・ウーピンのお父さんが「酔拳」の赤鼻老師を演じています。

グリーン・デスティニー(2000年)公開

私の求める時代劇感と最新のワイヤーアクションをあわせた、近年のカンフーらしいカンフー映画の代名詞。
主人公が伝説の剣「青冥剣(グリーンデスティニー)」を奪い合う、カンフーラブストーリーとでも言えば良いのだろうか?

グリーン・デスティニー予告編

この映画、チャン・ツィイーが可愛いんだな、コレが。主役のチョウ・ユンファも含め、全員のカンフーアクションが素晴らしいのだが、特にこのチャン・ツィイーのアクションに注目してもらいたい。
筆者が昔見たインタビューで「運動が苦手なので、たくさん練習した」みたいなことをいっていた記憶があるのだが、とてもそうは思えないこのアクションっぷり!
あ、やばい。また観たくなってきた。

2016年にNetfilixオリジナル作品として、続編の「ソード・オブ・デスティニー」が公開されている。
ミシェール・ヨー以外は新たなキャスティング。まだ観てないけど気になるなぁ。

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少林サッカー(2002年)公開

少林拳を修行して修めたものの、それを活かす場もなく貧乏生活を強いられる主人公シン。サッカーに活路を見出し、サッカーチームを優勝に導くストーリーである。
この映画、いい感じに古さと新しさが入り混じったカンフーエンターティメント映画である。近年のリアルカンフーの真逆をいくぶっ飛びっぷり(笑

キャプテン翼ばりのアホらしいほどのスーパーアクション

このありえない馬鹿らしさが、昔の香港カンフー映画を彷彿させ、あのワクワク感を思い出させてくれた作品。
ダメダメなチームメイト(兄弟子)たちが覚醒して急に強くなる少年漫画の醍醐味も内包してるこの少林サッカーは、つらい時に観たくなる映画。

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HERO 英雄(2003年)公開

ジェット・リーが主演の香港・中国合作映画。刺客に常に命を狙われている秦王(始皇帝)。中国最強の3人の刺客を倒したと語る主人公の「無名うーみん」。褒美として秦王に近づくことを許された無名の真の目的とは?
というのがこの映画のストーリーなのだが、とにかく映像が恐ろしくキレイ。

チャン・イーモウ監督の色彩美あふれるこの映像!!

4つの物語によって全体の色が統一されることで、どのシーンをきりとっても絵になるというお気に入りの映画。
カンフーアクションシーンはもちろんなのだが、主人公が使う「無名剣」がまたカッコイイ!!。
当時、中国から購入しようかと思ったが、10万円という金額に諦めてしまったことがある。
そのうちどうにか手に入れたいものである。

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カンフーハッスル(2004年)公開

前述の少林サッカーの続編的作品。というのも直接的な繋がりはないものの、主人公の名前や出演者たちそしてノリ(笑)が同じ作品である。
前回はサッカーだったが、こちらはカンフーアクションそのもの。60~70年代のカンフー映画をフィーチャーしたカンフー映画のパロディ映画。

少林サッカー越えのスーパーアクション!

北斗の拳やドラゴンボール、少年漫画的なド派手なアクション。そして馬鹿馬鹿しい物語。その名に偽りなしに観たものをハッスルさせてくれるだろう。
ここまでぶっ飛ぶと本当に気持ちがよく、観た後爽快になる近年まれに見る痛快カンフー映画。

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グランド・マスター(2013年)公開

ブルース・リーの師である「葉問」の半生を描く伝記カンフーアクション映画。イップマン葉問の他に、八卦掌の達人「宮宝森」の娘「宮若梅」、特殊工作員である八極拳の達人「カミソリ」の三人の達人の映画である。
躍動感あふれる映像美で有名なウォン・カーウァイの作品。

キレのあるカンフーアクションは必見

やはり出てます、チャン・ツィイー。彼女の演じる八卦掌がまた美しいのだ。正直、この映画はカンフーアクション映画としてみると、イメージが違うと思われる。
正直な話、がっかりした映画2014の第10位にノミネートされるぐらい評判は宜しくない。
が、映画において八極拳がでることは珍しいことと、そのモデルとなったのが台湾の劉雲樵氏であること、その映像美を楽しむ映画なのである。
痛快ではないが、カンフーは楽しめると思う。

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名作カンフー映画 ランキング5

筆者はカンフーアクションだけを求めているのではなく、その時代の空気感とか殺陣や修行的なものが特に楽しいのである。いわゆる時代劇っぽさというべきだろうか?
そんな筆者の琴線に触れる名作カンフー映画を紹介したい

スネーキーモンキー蛇拳

日本で公開されたジャッキーカンフー第二弾(実際はこちらが先なんですが)。このジャッキーがとにかく弱い。クソみたいに弱い。
そんなジャッキーが謎の老人に蛇拳を伝授され、どんどんと上達していく様は必見。

名物の修行シーン、わけの分からないカッコよさがあった

終盤でジャッキーが秘伝書を見ながら一人で修行するシーンで使われる音楽、あのいい感じにチープなテクノっぽいサウンドが印象に残る。
アレが幽幻道士で流れたときは違う意味で興奮した。

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少林寺木人拳

口がきけない聾唖者の主人公が親の敵を求めて少林寺で修行。牢獄につながれた達人から飛燕の術、尼僧からは蛇八歩と2つの武術を学び敵討ちをするストーリー。
ジャッキー映画としては最も古く、1976年に制作されている。その為ジャッキーの目が今のようなパッチリ二重ではなく、重たそうな一重なのが逆に新鮮。

日本語版主題歌「ミラクル・ガイ」

まだコミカル映画に行く前のジャッキー映画なのだが、この「ミラクル・ガイ」を聞くとテンションがとてつもなく上がる〜
当時、この木人ごっこが流行って並んだ皆んなの間を通り抜ける遊びが大流行したが、まぁ小学生だからやりすぎちゃうものですから、学校で問題になり禁止になった当時の遊びのひとつである。

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燃えよドラゴン

香港裏社会を牛耳るハンは、姉の敵であり、少林寺の技を悪用し裏社会でのし上がった男。粛清と正義の刃を向けたブルースが激しく燃える。
っていうのがざっくりとした映画のあらすじ。とにかくこの映画はブルース・リーの魅力のすべてが詰まっている映画だと思っていい。

この時の相手は「サモ・ハン・キンポー」(わ、若い)

李三脚と呼ばれる(3つのケリ技)を始め、ヌンチャク、カリ、血舐めなどこれぞブルース・リーだと言わんばかりのアクションシーンの宝石箱なのである。
とりあえずブルース・リー見たことないんだけど、って人はこれを見ればきっとブルース・リーの魅力にハマるだろう。

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少林寺三十六房

実在の僧、三徳の若き日を描いた1987年制作のカンフー映画。この映画はとにかく修行シーンが圧巻で、三十五ある修行房を徐々にクリアしていくのが楽しいのである。
最初は全く出来ないが、皆んなの様子を見ながらコツをつかむなど影の努力により上達する様が少年の心を鷲掴みにしたのだ!

日本版主題歌の「少林寺ファイター」が最高

この映画はかの有名なクエンティン・タランティーノも大絶賛した映画である。その縁から主演を務めるリュー・チャーフィーを「キル・ビル」に出演させるのである。

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拳精

コメディジャッキー映画の初期の作品の一つ。隕石落下の影響で飛び出てきた拳の精霊5人から拳法を学び、少林寺秘伝の「七殺拳」を盗んだ相手との戦いを描くカンフー映画。
声を発さない白塗りの拳精とジャッキーのやりとりが面白く、修行とともに強くなっていくのが小学校の時に興奮したものである。

これも主題歌の「チャイナ・ガール」がより一層盛り上げてくれた。

隕石落下の衝撃によって拳法の教本から拳の妖精が出現し、しがない寺男に拳を叩き込み、折から寺で発生していた連続殺人事件に挑むという風変わりな物語であったが、もろもろな製作事情から不本意に製作された本作を、ジャッキーは「白塗りのオバケが出てきたり、僕がおしっこをひっかけたりなど、とにかく酷い映画」など本作を徹底的に酷評、未だに嫌っている。
出典:wikipedia

というように、ジャッキーはキライらしいのだが筆者はやっぱり思い出が一番深い作品である。好きすぎて、当時売ってあった拳精のシーンをそのまま漫画コミックス化した本も買ってもらったのを覚えている。
やっぱりこの拳精はオススメしたい。

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最後に

昨年公開されたジャッキーチェン主演のカンフー映画、『カンフー・ヨガ』。久々の馬鹿馬鹿しいジャッキーコメディ満載のカンフーヨガの様に、まだまだカンフー映画界は衰えない。
もっともっと昔の興奮を思い出すような、修行シーンとか満載のカンフー映画が増えれば、衰えてしまった世のカンフーブームを再び牽引できるのではなかろうか?

映画や漫画などの伝説上の技術だった発勁などの技法を今や映像で見ることも簡単なこの時代。当時の文字でしか情報を得られない時代を知る筆者世代の人間は、羨ましいことこの上ないし、ロマン溢れたあの時代が懐かしくもある。
しかし、カンフーの持つ技術体系は人間学問なのであり、精神と肉体を大きく強化する素晴らしい学問だと思っているので、再びあの栄華が戻ってくるこを切に願ってやまない。

では、再見ツァイツェン!!

ハニー丸蔵

ハニー丸蔵 団員

睡眠の次にカンフー大好き。

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