【ジャッキーチェン 酔拳】の主人公は実在の人物だった!?映画酔拳の魅力に迫る

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ジャッキーチェンの映画の中でも、誰もが知るところの映画といえば、この「酔拳」。
我々世代なら一度は確実に酔拳のマネをしたことがあるだろう。

酔拳とは

ジャッキー・チェンの映画「ドランクモンキー 酔拳」で有名になったこの拳法。正確には、「酔八仙拳」という。
しかし門派(流派)としては存在せず、酔拳の名を関する套路(型)があるだけである。

筆者の知る限り、酔っ払って戦う武術ではなく地面を転がりながら戦う「地功拳」の一種である。

筆者が最初に通った道場で兄弟子がやっていた酔拳を見たことがある。
当時の老師にあれが酔拳ですかと聞いたところ、「いや、あれは適当にやってるだけだ」と言われたことがある

酔拳の1シーン

酔八仙拳

筆者が知っているのは、蟷螂拳の中にある「酔羅漢拳」ぐらいである(学んだことはない)が、龍飛雲氏が日本で「酔八仙拳」を広めている。
やはりジャッキー・チェンフリークとしてはこちらが代表的な酔拳であろう。

酔八仙拳の八仙とは、中国の有名な八人の仙人であり、酔八仙拳は八仙の酒に酔う姿を模した象形拳でもある。
伝説では各地に伝わる酔拳を、蘇乞兒(日本語当て字:蘇化子(そかし)、別名:蘇燦)と范大杯という2人の武術家が研究し、それに少林拳や、八仙拳、地功拳などの技術を組み合わせることで、酔八仙拳を創始したと言われている。酔八仙拳の表舞台への登場は、「上海精武体育会」の教師であった陳維賢が酔八仙拳を伝え、以後、民間に広く伝播されるようになったことが始まりであったと言う。正確には酔酒逍遥拳と過海八仙拳に南北少林拳や象形地功拳を合せたのが酔酒八仙拳である。尊称としては、酔酒八仙神拳でもある。
出典:Wikipedia

Wikipediaにもあるように、8人の仙人ごとに套路があり、以下のような内容だそうだ。

呂洞賓

名を喦(巌、巖、岩とも書く。煜という説も)といい、洞賓は字である。号は純陽子。純陽真人とも呼び、或いは単に呂祖(りょそ)とも呼ばれる。 民間信仰の対象となり人々に敬愛されたことから、13世紀に元の武宗から「純陽演正警化孚佑帝君」の称号を贈られ、正式な神仙となった。以後の王朝からも神と公認され、道教での普遍的な称号は孚佑帝君と称される[1]。
出典:1

中国では関羽と肩を並べるほどの人気であり、ひょうたんを持つ仙人。
酔八仙拳の基本となる攻撃的な型で、ひょうたんを振り回しながら、猿猴歩(猿のステップ)を使うのが特徴。

鉄拐李

李鉄拐(り てっかい)は、中国の代表的な仙人である。八仙の一人。鉄拐李とも呼ばれる。
名は玄、凝陽、洪水、岳など諸説ある。
鉄拐とは、彼の幼名であるとする説や、足が不自由で鉄の杖をついていたためという説がある
出典:Wikipedia

「老子」にあうために仙術を使い肉体を離れている間に、弟子に肉体を焼かれてしまう可愛そうな仙人。
しかたなく近くの足が悪い乞食の乗り移ったため、杖を付いているというお話。

避ける・躱すなどの防御に特化した型で、足技と杖の動きが用いられている。

権鐘離

鍾離 権(しょうり けん)は、中国の仙人。八仙の一人。
姓を鍾離といい、名は権である。字は寂道。号は雲房先生。正陽真人とも呼ばれる。
出典:Wikipedia

大きな酒ガメを抱えて、敵の攻撃を弾くように攻撃するのが特徴の型。
ちなみに、呂洞賓の師匠。

藍采和

藍 采和(らん さいか(さいわ))は中国の仙人で、八仙の一人。唐の人で、字は養素。暗八仙は花籠。少年や青年、女性といったさまざまな説がある。
いつも破れた藍色の長衫に三寸幅ほどの黒い木の皮を腰帯代わりに巻いており、腰には墨で汚れた板をぶら下げている。片足には穴の空いた靴を履き、もう片足は素足であった。夏は上着の下に綿入れを重ね、猛暑の中遊びまわっても汗をかかない。冬には服を脱いで単衣になり雪の中を遊びまわるが、吐く息は全く白くならず、雪の中で寝ても体から湯気が出ていたという
出典:Wikipedia

女性のような美青年ということで、オネエのようなクネリを用いる攻防一体の型。

張果老

張 果(ちょう か、生年不詳 - 没年不詳)、中国の代表的な仙人である八仙の一人。敬称を込めて、「張果老」と呼ばれる。唐代玄宗朝に宮廷に招かれ、様々な方術を見せた。天宝年間に尸解したといわれる。正史にも名を連ね、多くの伝承を残している。
出典:Wikipedia

関係性は筆者にはよくわからないが、両足を用いたアクロバティックな足技が多く、中長距離に向いた型。

曹国舅

曹国舅(そう こっきゅう)は、中国の仙人。八仙の一人。北宋建国の元勲曹彬の孫[1]で、名は佾(いつ)、字は景休(けいきゅう)。北宋の仁宗の后(曹皇后)の弟であるため、国舅(天子の外戚の呼称)と呼ばれる。暗八仙は雲陽板(カスタネットに似た楽器)。
出典:1

酔拳といえばあの酒坏を持ったような手型で有名な「月牙叉手」。
それを用いての喉攻撃や擒拿術(中国武術の関節技)を学ぶ型。

韓湘子

韓湘子(かん しょうし)は、中国の代表的な仙人であり、八仙の一人。
名は湘、字は清夫といい、「子」は男子の尊称。暗八仙は笛。
出典:Wikipedia

これ、ジャッキー・チェンの映画でも濃い印象が残ってるやつ!!
笛を吹くときの格好で戦い、交差法などのより高度な戦闘を学ぶスピード感あふれる型。

何仙姑

何仙姑(かせんこ)は中国の女仙で、八仙の一人。名は瓊で、「仙姑」とは女仙という意味である。八仙中唯一の女仙。暗八仙は荷花(蓮の花)。各種伝説には仙女、道姑(どうこ・女道士)、巫女の3つの姿で描かれている。
出典:Wikipedia

これもジャッキー・チェンの映画でジャッキーがオカマになって戦うシーンが印象的なやつ。
女性のような動きで接近戦を得意とする型。

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主人公は中国の英雄「黄飛鴻」

黄 飛鴻ウォン・フェイフォンの名を知っている人は相当なマニアである。そう、ジャッキー・チェンの映画「ドランクモンキー 酔拳」の主人公の名前こそ、この黄 飛鴻である。
筆者はよく放送のあってた当時、名前など一切気にしなかったぐらいなので、初めて聞いた人も多いのではないだろうか?

中国では英雄として名高く、香港映画会では古くから黄飛鴻を主人公にした映画がたくさんある。
ジャッキー・チェンの「酔拳」もご多分に漏れず、ジャッキー演じる、半グレだけど憎めないアイツ。あの主人公「黄 飛鴻」は、映画「酔拳」の設定では若い頃の話とされているが、実際は人物設定が同じだけのお話。

「ドランクモンキー 酔拳」は、ジャッキー・チェンの代名詞

日本では、ジャッキー・チェン映画の最初の1本目の作品であり、ジャッキーを代表する映画。
もともとは蛇拳のシリーズ的ポジションのため、出演者やスタッフなどはほぼ同一である。

蛇拳の時はまだシリアス感のあった内容も、これで完全に明るい内容になりジャッキー・チェン映画の代名詞である「コミカルカンフー」が固まったと言えるだろう。

忘れられない赤鼻の老師、ユエン・シャオティエン

蘇化子イメージやはり赤鼻の老師「ドランクモンキー 酔拳」といえば、切っても切り離せないのが、あの赤鼻の老師「蘇化子そかし」。
この蘇化子は、伝説では酔八仙拳を創始した人物と言われている。黄飛鴻と蘇化子の二人が出演する実はすごいドリーム映画。

この老師、蛇拳の時もそうだが奇想天外なトレーニングを主人公に課し、あれよあれよと主人公を達人へと導く理想の先生である。

老師を演じるのが「ユエン・シャオティエン」。
あの、マトリックスの武術指導でもおなじみの映画監督「ユエン・ウーピン」のお父上なのである。

ジャッキー・チェン大百科読みまくったなぁ映画「酔拳」が日本で公開された翌年、残念ながら肺がんでお亡くなりになられたのは実に残念である。
筆者が小学生の頃買った、「ジャッキー・チェン大百科」で読んで衝撃を受けたのを忘れない。

ちなみに、この映画「酔拳」と「蛇拳」の監督は「ユエン・ウーピン」。

酔拳・蛇拳ともにボス役「ウォン・チェンリー」

ウォン・チェンリー イメージ思い出しました?冷酷非道なボス役はおなじみ「ウォン・チェンリー」。
え?知らない?あのウォン・チェンリーですよ?

えぇ、実は筆者も抑止なら買ったので調べてみたんですが、この方実は日本で少年時代を過ごした韓国の方だったのですね。
すごい蹴り技だと思ったらテコンドー仕込みか!!納得。

子供心になんて悪そうな髭面のやつだ。なんて思ったものですが、あの悪役があったからこそのジャッキー・チェンが輝いたんだろう。

ハニー丸蔵

なんでも蛇拳の撮影中に本気のあまり、ジャッキーの前歯を蹴り折ったとか。恐るべし……

残念ながら1996年の韓国ドラマを最後に引退されたそうですが、良い悪役だったと思う。

小狡い師範代といえば、ディーン・セキ

ディーン・セキ イメージいい味出してましたよねいやーな感じで師範代を演じたディーン・セキ。初期のジャッキー映画ではよく見かけた顔だ。
いやなやつだが憎めない、そんなコミカルな役が多かったように思う。

1992年に芸能界を引退したが、2016年ユン・ピョウらとともに「おじいちゃんはデブゴン」に出演した。
すごく渋くてカッコよくなってて正直びっくり!!

おじいちゃんはデブゴンについてはこちらで紹介しています。

サモハンキンポーの映画といえば、やっぱりデブゴンのサムネ

サモハンキンポーの映画といえば、やっぱりデブゴン

魅力的な出演者とアクションを楽しもう

酔拳の型の意味と魅力的な出演者を頭に入れて、改めて見ると新たな楽しみが見つかることこの上ない。
そんな「ドランクモンキー 酔拳」を是非御覧ください。

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ジャッキー自身もお気に入り!「酔拳2」

前作「ドランクモンキー 酔拳」の続編ではあるものの、ストーリー的には一切つながりはない。
前回よりも舞台は近代的となり、前作よりコメディ要素が薄くなっている。

ラウ・カーリョン監督を迎えるも途中で降板

ラウ・カーリョンは、黄飛鴻の弟子の孫であり実在の伝承を正確に伝える人物の一人。
このラウ・カーリョン監督を迎えたことで、レジスタンス活劇映画として重厚な映画として「酔拳2」が作られた。
しかしラウ監督が撮影するアクションシーンが古すぎた為に解雇となり、ジャッキーがすべて取り直すことになった。

ハニー丸蔵

実際どんな映像になったのか見てみたい。

日本未公開の真のエンディングがある

わりと有名な話ではあるが、ラストバトルでジャッキーが工業用アルコールを飲むのだが、最後に泡を吹いて倒れるところで通常は終了する。
ところが、香港で公開されたオリジナル版ではその後、警察署長と両親が記念撮影をするシーンがある。

そこで父親が所長に対し「息子は工業用アルコールを飲んで目が見えなくなってしまった」といい、その次のシーンで狂人になったフェイフォンが登場するシーンで締めくくられるといったブラックジョークなオチになっている。
これは国際公開版からはカットされており、ジャッキー自身もこのオリジナルエンディングは自粛する考えらしく、今後ブルーレイなどでお目にかかることはないかもしれない。

これが衝撃の真のエンディングだ!

ラストバトルのスピード感は必見

ラスボスとして控えるロウ・ホイクォンは、もともとムエタイのプロ選手。
ムエタイ仕込みの素早い足技は、この映画のあとのジャッキー映画に大きく影響を与える。

もともとクラブで用心棒をしていたロウは現在ジャッキーのスタントチームのエース兼用心棒をやっているそうな。

近代ジャッキーのスタントとカンフーアクションが集約したこのラストバトルは必見。
是非、その目で見てみよう!

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ジャッキー・チェン映画とは一切関係ない「酔拳3」

実は、こっそりとジャッキー・チェンの酔拳とは一切関係ないところで「酔拳3」が公開されている。
一説によると、前述のラウ・カーリョン降板劇で激怒した監督が、自分なりの酔拳2を作ったという話。
別の話だと、勝手に制作が進んでいた酔拳3を手伝っているうちに監督になってたという話も。

アンディ・ラウがパッケージで酔拳ポーズをとっているものの、主役でもなくチョイ役。
西洋感が強くて、清朝末期感が少ないこの作品。
こだわりのラウ・カーリョンが本気を出したとは思えないから、手伝ってるうちに監督をやった説が真実かも。

迫力あるアクションとはいえ、なんか微妙……

まとめ

いかがだっただろうか。やはり酔拳は名作であることがおわかりいただけたかと思う。
ジャッキー・チェンの映画の代表作「酔拳」を是非堪能してください。

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ハニー丸蔵

ハニー丸蔵 団員

睡眠の次にカンフー大好き。

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